フランスの年金
2023.04.27
浅川 英高
フランスは年金問題で揺れている。
年金支給開始を62歳から64歳に引き上げる法案に対し、激しいデモが起きている。
問題には法案の通し方にも問題があったとか。議員の投票なしに強硬に突破を図った事にも民衆は怒っているという。
この話を聞いたとき、さすがフランス、さすがヨーロッパと思った。個人の権利を大事にする欧州人らしいと。
翻って日本はどうかというと、年金支給開始は1回引き上げたり、開始の時期によって支給額を
低く抑え実質上の引き上げの方法を取るなど策を弄している。
しかしこれも限界で更なる開始時期の引き上げは時間の問題だろう。
これら年金改革に対して、日本では国会での論戦は有るかもしれないがデモなどに訴える事は無い。
どの様に決められようと、決められたことに対し粛々と従う。
為政者にとって何とやり易い国民、国かと。
軍事費を2倍にし、その先には消費税の引き上げが待っていようが政府の決めた事には。
又、それだけやっても自民党の支持率は変わらず。 国民性?
良いのか悪いのか。