ロシアガス
2022.08.04
浅川 英高
ウクライナとロシアの戦争がどうなるのか解らない。
EUはじめ西側諸国はロシアに対し金融面から、経済面から、人的交流から、そして軍事援助からと
いろいろ制裁を加えてきた。
実際、ロシアは相当こたえているようだ。そうしたことはロシアは外へ流さないようにしているだろうが。
しかし、耐えているのはロシアだけではない。長引くにつれてロシアに対し制裁を課しているつもりの
西側諸国は、ロシアの資源攻めにあって苦しんでいる。特に顕著なのがガスで、EUの天然ガス輸入先の
実に40パーセント以上がロシアで、ドイツは60パーセントを超えるという。
こうなるとEU内でももめてくる。トルコの様に元々ロシアとの関係が深い国もあるし。
原油やガスにしても、西側がいくら買わないようにしても、インドや中国のように
この時とばかりにロシアから安く入れようとしている国が有るし。
最近、ロシアはEUに対し、ガスの供給量を減らし始めたようだ。日本もサハリンのガスの利権がどうなるのか
ロシア次第とか。
制裁というのは、よほど国力に差が無いと成功しないだろう。
西側諸国に対しロシア、中国、良いとこどりをしようとしているインド。
これで制裁が成功するのか、大いに疑問である。