東芝
2017.01.29
浅川 英高
東芝の危機が言われているが、本当に危ないらしい。
つい 3、4年前までは、というより、以前は、すばらしい会社だった。
シャープが何で急激に傾いたかは はっきり知らないが、東芝は明らかに
原発事業だろう。10年ほど前だったか、もっと前だったか定かでないが、
当時、東芝がアメリカの原発の会社を5000億円で買収したが、その
時は、原発を更なる大きな主要事業に育てる東芝の決意に感心し、少し
ばかりの株を買った。株は凍結状態だが、それより、あのすばらしい
会社が、あっという間に傾いた。当時の東芝の判断が間違っていたとは
思わないし、福島の事故で不運な面があるが、それにしても、進むべき
方向が1つ狂うとこうなるのかとつくづく怖くなる。尤も、東芝の場合
は、粉飾的なことが、だいぶ前から行われていたようだから、なお始末
が悪い。大きくて、立派だった会社だから体質も官僚的になっていたとも
いわれている。稼ぎ頭の事業を切売したり、分社化し株を売ったりと、
取り敢えずの金融面の危機を乗り越えても、再建には時間がかかりそうだ。
心から立ち直りを祈念している。意味も無く、古くて大きな会社が大好きだから。